5分で読める化学ニュース 2024年10月21~27日

おとき
おとき

筆者が気になる2024年10月下旬の化学ニュースを3本紹介!

あまり難しい言葉を使わずに、中・高校生レベルで記事を紹介していきます

同社は桜から抽出される乳酸菌に注目している

同社は2010年に抗糖作用として食品・化粧品に展開

今回は整腸・免疫向上に効果がある第二弾を発表

L シダレザクラ

オリザ油化は特定の桜の品種の花から独自の技術で抽出した「さくら乳酸菌」を製品化しており、第二弾を東京ビックサイト(2024/10/23)で開幕する「食品開発展2024」で発表した。

同社は2010年に抗糖作用のある「桜の花エキス」を上市し、主力製品として食品や化粧品メーカーに採用されてきた。同社はさらに研究を続け、桜の花から新たに発見した乳酸菌に今回の生理活性機能を発見した。

今回の乳酸菌はシダレサクラから独自の技術で抽出され、粉末に加工された製品で吸収性・分散性に特徴があるとのこと。

記事引用:\2024年秋の新製品上市!/【さくら乳酸菌®︎

同社は岐阜薬科大学と共同研究し、脳の機能活性化が見込れる成分を発見

ツボクサから得られた成分が認知機能に有用であることを発見

同成分は高齢者のみならず、若者の暗記やの王のパフォーマンスにも効果

一丸ファルコスは岐阜薬科大学と協力してツボクサから「アラリアジオール」という物質を抽出しました。ツボクサからの抽出自体世界初だそうです。

もともとツボクサはインドやスリランカでは伝統医学として、記憶力を増進するというハーブに使用されていたそうで、同社はその成分に注目 という流れです。

実際に治験を行って、モニター患者にこの成分を摂取。その後タイピングや計算問題なので改善が見られたそうです。アルツハイマー病などへの展開を目標に研究が進んでおり、現時点はARACA(アラカ)というサプリメントや食品への提案を始めているそうです。

L アラリアジオール:引用 一丸ファルコスHP
おとき
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認知症向けの研究って着手している企業はたくさんありますが、現役世代への効果UPも見込めるのはいいですね! 

ドラ〇もんの暗記パンに練りこまれていそう。

引用:ARACA|研究開発|一丸ファルコス株式会社

化粧品業界では脱マイクロプラスチックの声が上がっている

素材としてシリカゲルも選択肢にあるが、吸油性や光拡散性が不十分

今回の多孔質アルミナでは上記問題を改善できる見込み

昨今、社会問題となっているマイクロプラスチックは化粧品の中にもたくさん入っています。具体的にはエチレン・スチレン・プロピレンなどを原料とした重合体です。人体への影響もさながら、落とされた化粧品は最終的に海へ排出され環境汚染、魚を経由して人体接種という負のスパイラルにつながります。こういった経緯から自然界に存在するシリカやアルミナに注目が集まっている という背景があります。

候補の1つであるシリカはサイズや形状にばらつきが多く、化粧品として使用した際に光拡散性が不均一で肌の色味再現が不均一になります。一方で今回の多孔質アルミナでは高い比表面積と吸油性、粒子サイズの均一性を持つため、肌色の再現が鮮やかになるとのこと。加えてクレンジング性も良好とのことです。

同社は2024年内にパイロットラインの試運転を開始し、その後量産工場の設置を進めるそうです。

おとき
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量産化すると原材料コストが、本アルミナ製品の方がお安くなるそうです。加工費まで含めると別問題とは思いますが、良い話ですね。

引用:浅田化学工業HP 創造性のセッション

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