各大学・学部学科で使用していたテキストを筆者の友人にヒアリングをした結果を紹介します。
筆者と同年代以下の情報ソースを優先的に集めていますが、使用する教科書は担当教官が変われば変わるもの。参考程度に情報ご利用ください。

他の大学、学部の人たちがどの教科書使っているかって気になりますよね。
特に外部の大学院受験を考えている人は必携かも。
東京大学
理学部 化学科 (情報:201X年 前半、提供筆者)

理学部化学は筆者の出身なので、下記に補足コメント
なんでこの教科書?と思われるような教科書は教授が書いているからです
有機化学:ジョーンズ
理由:当時第二版の監修者が某教授のため
実情:普通に教科書として使用し、プリント:教科書=3 : 7くらい
修士の授業では大学院講義 有機化学 を使用
分析化学:化学入門コース(分析)
理由:監修者が某教授のため
実情:配布プリントがメイン、クリスチャン分析化学なども使用
量子化学:配布プリント
実情:ベース部分はアトキンス物理化学(下)で習得、ほとんど配布プリント
ただしラマン分光など特殊な部分が某教授の熱量がすさまじく、配布プリント
無機化学、物理化学、生化学
この3科目は非常にスタンダードなので、コメント割愛
工学部 応用化学科 (情報:201X年 後半、提供Kさん)

量子化学 基礎からのアプローチは筆者も習得に使用しました。
導入として良い教科書で、量子苦手な筆者の基盤とも言えます。
薬学部 (情報:201X年 前半、提供Aさん)

ほとんどプリントばっかりだったそうです。
有機はメインでボルハルト、サブでウォーレンだったとのこと
東京科学大学(旧:東京工業大学)
工学部応用化学 (情報:201X年 後半、提供Bさん)

有機化学については、Bさんはマクマリーではちょっと不十分と感じ、ウォーレンで自主学習をしたそうです
京都大学
薬学部 (情報:202X年 前半、提供Cさん)

Cさん曰く、基礎部分は教科書を使い倒した授業だったそうです。
確かにこのラインナップは強い
工学部 高分子科学専攻 (情報:201X年 前半、提供Lさん)

新高分子化学 序論は某教授が書いたから だそうです
大阪大学
理学部 化学科 (情報:201X年 後半、提供Dさん)

Dさん曰く、基礎部分は教科書を使い倒した授業だったそうです。
エッセンシャルは分厚すぎて持っていかなかったそうです。
名古屋大学
理学部 化学科 (情報:202X年 前半、提供Eさん)

Eさん曰く、基礎部分は教科書を使い倒した授業だったそうです。
配布されるプリントは問題系が多かったそうです
筆者のおススメは?
有機化学:ウォーレン(上・下)
・抜群の網羅力と大学生~大学院修士まで補完できる内容
・院試、企業の研究室でも使用できる難易度で、基本から応用まで高バランス
参考記事:大学生・大学院入試 有機化学 の おすすめ教科書とレビュー
無機化学:シュライバー・アトキンス(上・下)
・正直、競合がいない。だが情報の収容量も難易度もバランスが良い
・他書籍の追随を一切許さない唯一無二の無機化学の本
物理化学:アトキンス(上・下)
・適度な難易度で、章ごとに記載の内容が明確。
・記載の内容も、深すぎず浅すぎず最低限知っておくべき内容は網羅されている
分析化学:クリスチャン
・分析化学の教科書は、分野ごとに教科書が分類されている
・その中でも唯一、分析化学としての唯一のまとめ書が本書である。
・ただし、最近はパートナー分析化学が台頭候補
量子化学:量子化学
・筆者は苦手な分野。はじめに超導入書を読んでからでないと本書籍は理解不可能
・超高難易度であるが、完成度が高く、本書籍に追随できる量子化学の本はない
生化学:ヴォ―ト
・生化学の本はどれも分厚すぎる。生化学のネームド教科書で数少ない上下巻
・内容も複雑すぎず かつ 深化的内容までは触れない絶妙なバランスで構築